側弯症の前兆や初期症状について
側弯症の初期症状には、背中や腰の異常な曲がり、肩の高さの違い、ウエストラインの左右非対称などがあります。
特に思春期の女の子では、学校の健康診断で指摘されることが多いようです。
家族が日常的に子どもの背中の変形に気付くこともあります。
また、背中の痛みや疲れやすさも初期症状として現れることがあります。
これらの症状は成長期に急速に進行することがあります。
重度の場合、側弯症は内臓の圧迫を引き起こし、呼吸困難や消化不良などの深刻な症状を伴うことがあります。このため、初期段階での適切な治療が極めて重要です。
側弯症の前兆や初期症状が見られた場合に受診すべき診療科は、整形外科です。側弯症は脊柱の異常であり、整形外科で診断と治療が行われています。
側弯症の検査・診断
側弯症の診断には、まず家族歴や過去の病歴も確認します。
遺伝性の可能性もあるからです。
次に視診と触診を行い、外観の異常や骨の変形を確認します。
その後、正確な診断のために画像検査が行われます。最も一般的な画像検査であるX線撮影では、背骨の曲がり具合だけでなく、椎骨のねじれや変形も評価します。
立った状態で背骨全体をX線で撮影することが重要です。
背骨の曲がり具合(Cobb角)を測定し、20度以上の曲がりがある場合は、専門医の診察を受けることが推奨されます。
また、さらに、MRIやCTスキャンを使って背骨の詳しい構造を評価することもあります。
MRIやCTスキャンを用いることで、脊髄や神経の状態も確認し、必要に応じて神経系の問題を除外します。
これらの診察と検査によって側弯症の正確な原因や進行状況がわかります。
配信: Medical DOC