「痛風」になりやすい人の特徴をご存知ですか? 原因・症状を医師が解説

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痛風の治療

痛風発作に対する治療

痛風発作で生じている炎症を抑える治療を行います。

非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)
炎症を抑え、疼痛コントロールを行います。

コルヒチン
白血球が関節内の尿酸に作用するのを抑制し、痛風発作の発症を抑えます。

ステロイド内服
炎症が強い場合に抗炎症薬として使用します。
発作の出ている関節が少ない場合は、ステロイドの関節内注入を行う場合があります。

安静
動かすことで痛みが悪化するためなるべく安静にして過ごします。

局所冷却
発作時は温めて血流が良くなると痛みが悪化するため、冷却を行います。
疼痛のピークは発症から24時間程度で、疼痛がおさまるまでには1、2週間を要します。

尿酸値を下げる治療

疼痛が落ち着いたら再発予防のために尿酸を下げる薬を使用します。
痛風の発作時には尿酸を下げる薬は使用しません。
発作時に使用するとかえって発作が長引いてしまうため、必ず痛みが落ち着いたあとに治療を行います。以下のような薬を使用します。

尿酸排泄促進薬(プロベネシド、ベンズブロマロンなど)

尿酸産生抑制薬(アロプリノール、フェブキソスタットなど)

痛風になりやすい人・予防の方法

痛風は生活習慣によって尿酸が増えて出現するため、適切な治療を行わないと繰り返しやすい病気です。

特に、危険因子(暴飲暴食、アルコール多飲、肥満)を持つ患者さんは痛風を発症しやすいため、普段から予防が必要です。

尿酸を下げる薬を使用し尿酸を低下させるとともに、生活習慣の改善が重要です。
普段の食生活は、以下のように見直しが必要です。

プリン体摂取量を減らす
暴飲暴食を控え、尿酸の原料のプリン体を摂らないようにします。

減量
肥満は尿酸排泄を遅らせるため、体重を減らすことが大切です。

アルコール摂取を控える
アルコール自体が尿酸値を上昇させます。
1日あたりビールなら500ml以下、日本酒は1合以下、ウイスキーは60ml以下が尿酸値に影響を与えない量とされています。適切な量にとどめておきましょう。

水分を多く摂る

足の親指のつけ根に違和感のような発作の予兆が現れた際にコルヒチンを内服することで関節での白血球の働きを抑え、痛風発作を抑制することが可能です。
痛風を何度も起こす患者さんは予兆時に内服するように処方を受けることがあります。

痛風発作は一度発症すると繰り返し起こしやすいため、適切な治療と予防を行い痛風の発症を抑えることが重要です。

参考文献

https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/gout.html

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版 [2022年追補版]

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