ベーチェット病の前兆や初期症状について
ベーチェット病で初期症状になることが多いのは口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍です。
ベーチェット病の患者さんほぼ全員に起こり、初期のみならず経過中に何度も出現します。
命に関わるものではありませんが、痛みから喋ったり食事したりすることが苦痛になる人もいます。
繰り返すことで患者さんの生活の質に大きく影響しかねません。
健康な方でも口内炎はできることから、この症状のみでベーチェット病であると確定することはできません。
経過のなかでほかの症状が揃うことで、はじめて診断に至ります。
ベーチェット病の前兆や初期症状が見られた場合に受診すべき診療科は、内科、皮膚科、眼科です。
ベーチェット病は全身性の炎症性疾患であり、内科や皮膚科や眼科で診断と治療が行われています。
ベーチェット病の検査・診断
ベーチェット病には診断の決め手となるような検査がありません。
注射針を刺した跡が腫れたり膿んだりする「針反応」が特徴的といわれますが、日本人での陽性率は高くありません。
また、症状のある時に炎症反応が高くなりますが、特異的なものではありません。
診断は症状の組み合わせを考慮しながらほかの疾患の除外を行い、総合的に判断します。特徴的な症状が経過の中で繰り返されていることが診断のポイントです。
配信: Medical DOC