麦粒腫(ものもらい)の治療
麦粒腫の治療は、症状の重さや感染の程度によって異なります。軽度の麦粒腫の場合、目を清潔に保ち、温湿布を1日数回、5分から10分程度貼ることで自然に治ることがあります。しかし、症状が重い場合や痛みが強い場合は、眼科医による治療が必要です。抗生物質の点眼薬や眼軟膏が処方されることが多く、これにより感染を抑え、炎症を軽減します。場合によっては、抗生物質の内服薬が処方されることもあります。また、膿がたまっている場合は、切開して膿を排出させることもあります。再発を繰り返す場合は、免疫力の低下が原因と考えられるため、生活習慣の改善が推奨されます。
重度の症状がある場合や合併症のリスクが高い場合には、さらに治療が必要となることがあります。例えば、局所麻酔を使用して切開し、膿を排出する手術が行われることがあります。この手術は一般的には外来で行われ、短時間で終了します。手術後は、抗生物質の投与が続けられ、再感染の防止が図られます。
麦粒腫(ものもらい)になりやすい人・予防の方法
麦粒腫になりやすい人の特徴として、免疫力が低下している人、糖尿病患者、不適切にコンタクトレンズを使用している人、目を頻繁にこする習慣がある人などが挙げられます。特に、ストレスや睡眠不足、過労が原因で免疫力が低下すると、感染リスクが高まります。アレルギー疾患を持っている人も、免疫力が低下しやすく、麦粒腫になりやすい傾向があります。
以下のポイントに注意して予防しましょう。
・目の清潔を保つ
目を触る前には手を洗う習慣をつけましょう。コンタクトレンズを使用する際には、適切なケアと消毒を行い、使用期限を守ることが大切です。
・健康的な生活習慣
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を確保し、免疫力を維持することが予防につながります。
・定期的な目のチェック
異常を感じたら早めに眼科医を受診してください。特に、目の不調を感じた場合には、自分で判断せず専門医の診察を受けましょう。
このように予防することで、麦粒腫の発症リスクを減らすことができます。もし症状が出た場合は、早めに専門医の診察を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。
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参考文献
麦粒腫|公益財団法人日本眼科学会
配信: Medical DOC
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