舌苔の前兆や初期症状について
薄い舌苔があるのは生理的なことで異常ではありません。しかし、舌苔が厚くなることで様々な症状が出現する可能性があります。
口臭がキツくなる
舌苔を放置すると臭いのもととなるガスを発生させます。
味覚障害
人間は舌にある味蕾で味を感じるため、舌苔で覆われることで、味を感じにくくなると言われています。
むし歯の原因
舌苔は食べ物のかすや口の中の細菌などによって形成されます。
それが口の中という同じ環境にあることは、むし歯の原因になる可能性があります。
舌の傷や感染
舌苔が放置されると舌の動きが低下し、口の中の環境が悪化します。
舌自体が傷つきやすく、また感染を起こす可能性があります。
誤嚥性肺炎
舌苔で繁殖した細菌が唾液などと一緒に肺に繋がる気管へ入りこみ、肺炎を起こす可能性があります。
脳卒中の後遺症のある患者さんや寝たきりの患者さんなどは、誤嚥した際の反射機能が低下していることがあるため注意が必要です。
症状が気になる場合は、口腔外科や耳鼻いんこう科を受診して診断を受けましょう。
舌苔の検査・診断
舌苔は病気ではないため、舌苔の検査や診断はありません。
ただし、口腔カンジダ症や白板症など、ほかの病気が疑われた場合には検査が発生します。
白板症は口腔潜在的悪性疾患と言われており、ガン化する可能性があります。
配信: Medical DOC