あせもの前兆や初期症状について
あせもの前兆や初期症状には、以下のようなものがあります。
皮膚のかゆみ
汗をかいた後にかゆくなることがあります。特に汗をかきやすい部分は、首や胸、肘の内側や膝裏などです。
小さな赤い発疹
汗がたまりやすい部位に小さい赤い斑点や発疹が見られます。
透明な水疱
これらの水疱は通常痛みはなく、かゆみも少ないです。
軽度な炎症や腫れ
汗をかいた部位が軽く炎症を起こし腫れることがあります。炎症が強くなると皮膚が赤くなり、熱をもつこともあります。
チクチクした感覚や軽い痛み
汗が皮膚内にたまっていると、あせもができやすい部位にチクチク感や軽い痛みを感じます。
皮膚の湿り
汗がうまく蒸発せずに溜まってしまうため、汗をかいた部分が常に湿っているように感じます。
これらの症状は通常、汗をかきやすい首、胸、わきの下、股間などの部位に現れやすいです。
あせもの診断と治療については、主に皮膚科を受診することがおすすめします。
乳幼児の場合は、小児科への受診も可能です。
場合によっては、一般内科などのかかりつけ医を受診した後に必要に応じて皮膚科への紹介を受けることも考えられます。
多くの場合、軽度のあせもは自然に改善しますが、症状が重症化したり、長期化したりする場合は医療機関の受診が必要です。
特に以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診してください。
発熱を伴う場合
広範囲に症状が広がる場合
痛みや腫れが強い場合
膿が出る場合
症状が1週間以上続く場合
医療機関では、症状の程度や合併症の有無に応じて適切な治療が行われます。
あせもの検査・診断
あせもの診断は、主に視診によって行われます。
以下の点を確認し診断します。
発疹の外観と分布
発疹の大きさ、色、形状、分布パターンを観察します。
症状の発現部位
汗をかきやすい部位や衣類との接触部位に注目します。
患者の生活環境や習慣
気候条件、職業、日常的な活動、衣類の選択などについて聞き取りを行います。
既往歴
過去の皮膚疾患やあせもの経験について確認します。
随伴症状
かゆみ、痛み、熱感などの症状について詳しく聞き取ります。
あせもは多くの場合、これらの情報だけで診断が可能です。
しかし、以下のような場合には追加の検査が行われることがあります。
皮膚生検
ほかの皮膚疾患との鑑別が必要な場合
真菌検査
真菌感染の可能性がある場合
アレルギー検査
アレルギー性皮膚炎との鑑別が必要な場合
配信: Medical DOC