シーバー病の前兆や初期症状について
シーバー病の前兆・初期症状としては、走行時・ジャンプ時の踵の痛みが挙げられます。初期段階であれば運動時の軽い痛みのみですが、悪化してくると歩行も困難になるほどの痛みを伴うこともあります。
また、アキレス腱のストレッチで踵に痛みが出る人は要注意です。強い牽引力がかかって痛みが出ていることが考えられるので、シーバー病に移行する可能性があります。
シーバー病の検査・診断
シーバー病の検査にはレントゲン撮影が用いられます。
小児の骨では大人の骨と違い骨の先端に骨端線という線が入っていて、骨が分かれています。その線が通常よりも広く隙間が大きかったり、隙間の外側にある骨(骨端核)が割れていれば(骨端核の分節化)シーバー病の疑いが強いです。
ただし、シーバー病でもこのような骨端線の離開や骨端核の分節化がみられず、少し白く写っているだけの場合があります。レントゲンで白く写ることは大人でも多々あることなので、これだけではシーバー病だと確定診断できません。
10歳前後で踵の骨、とくにアキレス腱付着部周囲の痛みが強くレントゲンで確定診断できない場合には、CT・MRI検査を行うことが一般的です。CT・MRI検査ではレントゲン検査では判明しない炎症も確認することができるので、シーバー病の確定診断にも有効です。
また、最近では超音波を検査に使用する施設も増えてきています。超音波はCT・MRIよりも簡単・安価に検査できるメリットがあるため、早期発見の手段として有効です。
配信: Medical DOC