急性骨髄性白血病と診断されたら、患者さんは完治するかどうかが心配になるでしょう。
急性骨髄性白血病は急速に進行しますが、自覚症状が強いため気付かないうちに手遅れになるといったケースはほとんどありません。
速やかに治療すれば完治するケースもあるため、過度な心配はせずに希望を持って治療に取り組みましょう。
この記事では、急性骨髄性白血病の症状・治療法・完治の可能性を解説します。
急性骨髄性白血病と診断された方が、正しい知識を持って適切な治療に臨む参考になれば幸いです。
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監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
急性骨髄性白血病とは
急性骨髄性白血病とは、骨髄で白血球をつくる骨髄芽球に異常が生じ、がん化した白血球が異常に増殖する血液のがんです。
白血球が異常増殖する代わりに正常な血球が減少するため、血液の機能が低下してしまいます。急激に進行するため、治療せずに放置すると数ヵ月で死亡してしまうケースも少なくありません。
急性骨髄性白血病は完治できる?
急性骨髄性白血病と診断されたら早めの治療が大切で、初期の治療によって80%程度の患者さんは寛解します。寛解とは見かけの症状がなくなった状態で、異常な白血球は体内に残っていることがほとんどです。このままだと再発してしまうため、寛解後も地固め療法などの治療の継続が必要です。
20~30%の患者さんは化学療法だけで完治するといわれています。
配信: Medical DOC