急性骨髄性白血病の完治についてよくある質問
ここまで急性骨髄性白血病の症状・治療法などを紹介しました。ここでは「急性骨髄性白血病の完治」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
完治するまでどのくらい治療期間がかかりますか?
中路 幸之助(医師)
急性骨髄性白血病が完治するまでの期間は、がんの種類や抗がん剤の効き具合などによって大きく異なります。急性骨髄性白血病の症状は急速に進行するため、診断された日から入院となり、治療がはじまることも少なくありません。初期の治療で80%程の患者さんは寛解するといわれていますが、その後も再発を防ぐために治療の継続が必要です。抗がん剤治療の終了から5年経っても再発しない場合は、完治した可能性が高いと判断されます。
急性骨髄性白血病の診断・検査について教えてください。
中路 幸之助(医師)
白血病の検査では、血液検査と骨髄検査が行われます。骨髄検査とは、局所麻酔後に腸骨に穿刺という針を刺し、骨髄組織を採取して生検する方法です。急性骨髄性白血病の場合には、がんの種類を鑑別したり治療薬を選択したりするために、染色体検査やがん遺伝子検査を行います。
編集部まとめ
急性骨髄性白血病の症状と、完治までの治療法を解説してきました。
急性骨髄性白血病は症状が急速に進行するため、自覚のないうちに悪化することははほとんどありません。
速やかに治療を開始すれば寛解する可能性が高く、その後も治療を続ければ完治を目指せるがんです。
治療中は感染症や怪我に気をつけるなど、普段の生活で意識することも増えますが、生活習慣の改善はがんの予防にもつながります。
急性骨髄性白血病は完治するがんであるため、希望を持って治療に取り組みましょう。
配信: Medical DOC