内反小趾の前兆や初期症状について
内反小趾は、徐々に変形が進行するため、初期段階では気付きにくい傾向ですが、早期発見をし、適切な対応を実施するのが重要です。
ここでは、よくみられる内反小趾の前兆や初期症状を紹介します。
小指の傾き
初期の兆候として最もみられるのが、足の小指が徐々に内側に傾いていくのが観察されます。
この傾きは、少しずつのため、気付きにくいこともありますが、定期的に足を観察することで発見できる可能性があります。
第5中足骨頭の突出
小指の付け根にあたる第5中足骨頭が、徐々に外側に突出してくることがあります。
靴を履いたときの軽度な不快感
靴を履いたときに、小指の付け根部分にわずかな圧迫感や不快感が起こる場合があります。
この不快感は、つま先の狭い靴を履いたときに顕著に感じます。
靴擦れや皮膚の変化
第5中足骨頭部分で突出し始めると、靴擦れが起こりやすくなります。
また、靴擦れによって、その部分の皮膚が徐々に厚くなったり、タコができたりする場合があります。
歩行時の軽い違和感
歩行時に、小指や小指の付け根に軽い違和感を覚えることがあります。
特に長時間歩いた後に感じやすくなります。
足の疲れやすさ
内反小趾により足の重心バランスが微妙に変化し、普段より早く足が疲れると感じることがあります。
これらの症状が現れたら、まず整形外科を受診しましょう。
整形外科医は足の専門的な診察ができるため、内反小趾の程度や進行状況を評価し、適切な対処法を提案できます。
また、それ以外にも、足に関する専門クリニックなども最近はあるため選択肢の1つです。
内反小趾の検査・診断
内反小趾の診断は、下記のようにいくつかの検査を実施して決定します。
問診や視診
症状に気付いた時期、日常生活への影響、靴を着用した際の違和感などについて質問します。
また、足の状態を細かく観察して、小指が傾いている角度、第5中足骨頭の突出の程度、タコや靴擦れの跡などの皮膚の変化を確認します。
歩行分析
歩き方を観察し、内反小趾が歩行に与える影響を評価します。
内反小趾が進行すると、足の形が変わり、歩行時にも影響を与える場合があるため、足へしっかり体重がかかっているかなどを確認します。
レントゲン検査
内反小趾の進行状態を確認するために、足のレントゲン検査を行ない重症度を確認する場合があります。
なお、内反小趾の重症度は下記の傾きが目安です。
軽度:10~20度
中等度:20~30度
重度:30度以上
この角度からわかるように10度以上傾いている場合に内反小趾と診断します。
配信: Medical DOC