「PET検査」はがんだけじゃない!? 発見できる疾患や検査の注意点も医師が解説!

「PET検査」はがんだけじゃない!? 発見できる疾患や検査の注意点も医師が解説!

PET検査の注意点

編集部

PET検査を受ける際の注意点はありますか?

吉田先生

FDGを使用するPET検査は、がん細胞など異常のある部分にブドウ糖によく似た薬剤が集まる性質を活用した検査です。そのため、検査前に4~6時間絶食して、体内のブドウ糖を減らすことで薬剤の集まり具合を診断しやすいようにしますが、糖尿病などで空腹時血糖値が普段から高い人は、正確に診断することができません。そのほか、妊娠中の人や妊娠の可能性がある人は被ばくによる胎児への影響を考え、検査を受けることができません。

編集部

ほかにも注意すべきことはありますか?

吉田先生

FDGはがん細胞以外の炎症部位にも集まるため、検査前の激しい運動は控えましょう。アミロイドPET検査は食事の影響を受けないので、検査前に絶食する必要はありませんが、激しい運動は控えるようにしてください。

編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

吉田先生

PET検査は、様々な疾患において利用されるようになり、健康保険での検査も可能です。ただ、身近な検査にはなったものの、PET検査ができる医療機関は限られます。また、健康保険の適用には決められた要件を満たす必要があるので、主治医の先生とよくご相談ください。

編集部まとめ

PET検査は、がんの検査や診断に必要なものというイメージがありますが、じつはがん以外の疾患でも多く用いられるとのことでした。侵襲性が少なく、安全性も高いため、PET検査に興味がある場合は、検査をおこなっている医療機関を調べてみてはいかがでしょうか。

近くの人間ドックを探す