「歯茎にできる口腔がん・歯肉がん」の症状・治療法はご存知ですか?【医師監修】

「歯茎にできる口腔がん・歯肉がん」の症状・治療法はご存知ですか?【医師監修】

歯茎にできる口腔がんについてよくある質問

ここまで口腔がんの種類・症状・治療法などを紹介しました。ここでは「歯茎にできる口腔がん」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

歯肉がんの見分け方を教えてください。

酒向 誠(医師)

歯肉に硬いしこりやできもの・ぶつぶつ・ただれ・えぐれなどが見られる場合、これらは歯肉がんの代表的な初期症状です。しかし、これらの症状は口内炎や歯周病と間違われることが多く、診断や治療が遅れた例が少なくありません。2週間以上口内炎が治らない場合や歯周病の症状がある場合は、医療機関を受診してください。

歯肉がんは何科を受診すればよいですか?

酒向 誠(医師)

まずは歯科・口腔外科・耳鼻咽喉科などを受診してください。歯肉がんの治療には、手術や術後療法だけではなく、失われた口腔の機能を取り戻すためのリハビリテーションも必要です。診察・検査の後、対応している医療機関を紹介します。

編集部まとめ

口腔がんは、口腔内の組織に発生する悪性腫瘍です。口腔がんの約60%は舌がんで、その次に割合が高いのが歯肉がんです。

歯肉がんは、歯肉(歯茎)に発生します。初期症状が口内炎や歯周病の症状と似ているため、がんの発見が遅れることがあります。

一般的な口腔がんの治療法は、手術によるがんの切除です。4段階で示されるステージ(進行度)によっては、術後補助療法として放射線治療・化学療法が行われることもあります。

舌がん・口腔底がん・頬粘膜がん・硬口蓋がんが、歯肉がん以外の口腔がんです。

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