「急性心筋梗塞」の初期症状や助かる確率はご存知ですか?医師が徹底解説!

「急性心筋梗塞」の初期症状や助かる確率はご存知ですか?医師が徹底解説!

急性心筋梗塞とは?Medical DOC監修医が急性心筋梗塞の初期症状・原因・発症して助かる確率・後遺症・合併症などを解説します。

≫「急性心筋梗塞の前兆となる3つの初期症状」はご存知ですか?医師が解説!

監修医師:
佐藤 浩樹(医師)

北海道大学医学部卒業。北海道大学大学院医学研究科(循環病態内科学)卒業。循環器専門医・総合内科専門医として各地の総合病院にて臨床経験を積み、現在は大学で臨床医学を教えている。大学では保健センター長を兼務。医学博士。日本内科学会総合専門医、日本循環器学会専門医、産業医、労働衛生コンサルタントの資格を有する。

「急性心筋梗塞」とは?

心筋梗塞とは、心臓の筋肉(心筋)に酸素を送る血管である冠動脈が血栓によって詰まる疾患です。その結果、心臓への血流不足が起こり、心筋が壊死し収縮力が低下します。代表的な症状として、胸痛、胸部圧迫感、冷汗などが起こります。命に関わる緊急性の高い疾患のため、迅速な診断と早期の治療が必要です。

急性心筋梗塞の前兆となる初期症状

心筋梗塞は一刻を争う緊急性の高い疾患です。そのため、前兆となる初期症状を知ることは、早期発見につながり、患者さんの命を救います。代表的な症状は以下です。

胸痛

心筋梗塞で最も認められる症状です。左側胸部を中心として、胸が締めつけられる、漬物石が乗っかっている、胸が焼けるなど、表現の仕方はさまざまです。症状は、20分以上続くことが多く、安静や運動に関係なく起こります。安静やニトログリセリンを服用しても、症状は改善しないのが特徴です。これらの症状が起きた際は、緊急性が高いので、できるだけ速やかに内科や循環器科を受診して下さい。救急車の要請も考慮しましょう。

左腕や肩の痛み

胸の痛みに加えて、左腕や肩などに痛みや痺れが現れることがあります。放散痛と言います。これらの痛みを、筋肉痛や関節痛と思い込むことがたびたびあります。継続する場合は、心筋梗塞が原因となることもたびたびありますので、速やかに内科や循環器科を受診して下さい。

冷や汗

突然、冷や汗が起こり、継続する場合は要注意です。心筋梗塞の発症時によく見られる症状です。交感神経系の過度な緊張で起こります。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。緊急性が高い場合が多く、速やかに内科や循環器科を受診して下さい。

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