「飛蚊症」を疑うべき初期症状はご存知ですか? 原因を併せて医師が解説

「飛蚊症」を疑うべき初期症状はご存知ですか? 原因を併せて医師が解説

飛蚊症の前兆や初期症状について

飛蚊症の前兆や初期症状は、多くの場合、突然現れます。
これは、視界に突如として黒い点や糸状の物が浮かび上がるという特徴的な症状です。
これらの浮遊物は、目を動かすとそれに応じて動き、まるで視界を漂っているかのように見えます。

また、光視症という症状も飛蚊症の一部として現れることがあります。
これは、閃光のようなものが見える現象で、特に暗い場所で目を閉じたときなどに顕著になります。
これは、網膜が刺激されることで起こる現象で、飛蚊症だけでなく、網膜剥離の前兆となることもあります。

さらに、視界の一部が霞むという症状も報告されています。
これは、視界の一部がぼやけたり、黒い影のようなものが見えることを指します。
これは、網膜の一部が損傷しているか、硝子体が網膜に影を落としている可能性があります。

飛蚊症を自覚した場合、まずは眼科を受診することをおすすめします。
眼科医は、適切な検査を行い、飛蚊症の原因を特定し、必要な治療を提案してくれます。
これは、飛蚊症がほかの眼科疾患の前兆である可能性もあるため、早期の診断と治療が重要となるからです。

飛蚊症の検査・診断

飛蚊症の検査として代表的なものが眼底検査です。
これは点眼薬を用いて瞳孔を開き(散瞳)、眼底鏡という器具で網膜の状態を調べます。

また、視力検査、眼圧検査も行う場合が一般的であり、状況に応じて原因を特定するための精密検査が行われる場合もあります。

眼底検査で加齢による生理的な飛蚊症か、病気が原因で生じている飛蚊症かの判断ができ、治療を行うかどうかの診断が下されます。

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