「出血性ショック」を起こしやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

「出血性ショック」を起こしやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

出血性ショックの前兆や初期症状について

出血性ショックでは、全身への血流が低下することで以下のような徴候がみられます。

頻脈が弱く、早くなる

顔色が青白くなる

手足が冷たくなる

冷や汗が出る

また出血量が増加し、出血性ショックが進行すると血圧の低下や意識障害などの重篤な症状が現れ、命を落とす恐れがあります。そのため、上記で挙げたような症状がみられた場合は、一刻も早く治療を開始する必要があります。

出血性ショックの検査・診断

大量出血が疑われるときは、脈拍や血圧、呼吸状態、体温などのバイタルサインを測定し、急激な悪化がみられる場合に出血性ショックと診断されます。

一般的には、大量出血により収縮期血圧が90mmHg以下に低下した場合に出血性ショックと判断されますが、平常時の血圧が低い(収縮期血圧100mmHg以下)または高い(収縮期血圧130mmHg以上)人は、必ずしもこの基準ではありません。

また消化管からの出血など、出血箇所が目視で確認できない場合には、必要に応じて超音波検査やレントゲン撮影などを行います。これらの検査では、出血の有無を確認し、ショックの原因が出血かどうか判断します。
ショック状態を離脱した、あるいは状態が少し安定した時点で、造影CTなど他の画像検査で出血源の特定を行います。

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