多指症の前兆や初期症状について
多指症の症状は、手の親指や足の小指などの近くに生まれつき指が多く形成されることです。
手の親指は、曲げたり伸ばしたりするだけでなく、広げて大きな物をつかむことも役割です。
多指症によって余分な指が親指の近くに形成されると、成長に伴い本来の親指の動きに影響が出て、指の曲げ伸ばしや、物をつかむ動作が難しくなる可能性があります。
余分な指が小さくて豆のような形をしている場合では、見た目は目立ちますが動きには大きな影響はありません。
余分な指が隣り合う指の骨や関節を共有している場合も、成長するにつれて本来の指の動きが制限されることがあります。
骨や関節が共有される場所によっては、痛みや不快感を感じることもあります。
多指症の検査・診断
多指症の検査には妊娠中の超音波検査、出産後の視覚検査、画像検査があります。
異常が起きている部位が骨や腱、軟部組織、皮膚のどこにあるのかを特定し、適切な治療法を決定するために検査を行います。
超音波検査
妊娠中に行われる超音波検査で、妊娠8〜9週目以降から多指症を発見することがあります。
しかし、生まれて初めて多指症だったとわかる場合も多いです。
視覚的検査
生まれた後、新生児の手や足を医師が視覚的に確認し異常がないかを診察します。
余分な指や趾があるかどうか、形や位置、動きの範囲、関節の異常や他の形態的な特徴をチェックします。
画像検査
画像検査は余分な指の骨の構造や位置を確認するために行います。
X線撮影を使って、余分な指や趾の骨の構造や関節の状態を観察し、それらが周囲の組織や他の骨とどのように結びついているかも確認します。
超音波検査も使用して、手や足の軟部組織(筋肉や腱など)の状態を調べ、どの部分に異常があるか詳しく把握します。
配信: Medical DOC