「がんを予防する可能性の高い野菜」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「がんを予防する可能性の高い野菜」はご存知ですか?医師が徹底解説!

がんを予防する可能性の高い野菜とは?Medical DOC監修医ががんを予防する可能性の高い野菜・発症のリスクを上げやすい食べ物・がん予防のために大切な生活習慣などを解説します。

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監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

「がん」とは?

がんは、細胞のDNAが異常をきたし、無制限に増殖する病気です。体のあらゆる部分に発生する可能性があり、放置すると他の臓器に広がることもあります。がんの発症リスクは、遺伝取り組むだけでなく、食生活や生活習慣によっても影響を受けます。

がんを予防する可能性の高い野菜

がんを予防する可能性が高い野菜についてご紹介します。これらの野菜には抗酸化物質やファイトケミカルが含まれており、細胞のダメージを防ぎ、がんの発症リスクを軽減する効果が期待されています。

ブロッコリー

ブロッコリーは、がん予防に効果的とされるスルフォラファン(イソチアネート)という化合物を豊富に含んでいます。スルフォラファンは、がん細胞の成長を抑制し、さらには腫瘍の形成を防ぐ働きがあるとされています。特に、前立腺がんや乳がん、大腸がんのリスクを低減する効果が期待されています。スルフォラファンを豊富に含む食材としては、ブロッコリー、芽キャベツなどがあります。

ケール

ケールもアブラナ科の野菜で、ビタミンC、ビタミンK、カロテノイドを豊富に含んでいる緑黄色野菜です。これらの成分は強力な抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去することでがんのリスクを軽減します。特に、肺がんや前立腺がん、大腸がん、乳がんに対する予防効果が期待されています。

キャベツ

キャベツも、アブラナ科の野菜で、グルコシノレートという成分が含まれています。この成分は体内でイソチオシアネートに変換され、がん細胞の成長を抑える作用があります。特に、乳がん、結腸がん、直腸がんの予防に有効だとされています。

ニンジン

ニンジンはベータカロチンを豊富に含む緑黄色野菜です。ベータカロチンは抗酸化物質であり、がん細胞の増殖を遅らせる可能性があると考えています。ニンジンには、口腔、食道、胃のがんを予防する効果が期待されています。また、ニンジンが子宮頸がんを予防すると示唆する報告もあります。これは、子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)に対抗できる抗酸化物質が含まれているためだと考えられています。

トマト

トマトには強力な抗酸化物質であるリコピンが含まれています。また、ビタミンA、C、Eも豊富です。これらリコピンやビタミンはフリーラジカルの影響を抑え、細胞の損傷を防ぐことでがんのリスクを減少させます。加熱したトマトやトマトソースは、生のトマトよりもリコピンの吸収率が高いです。

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