「うっ滞性皮膚炎」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

「うっ滞性皮膚炎」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

うっ滞性皮膚炎の前兆や初期症状について

うっ滞性皮膚炎の初期症状として、下腿に皮膚の赤みやかゆみなどの症状が現れます。
静脈の逆流が進行すると、足首周辺の血管に圧力がかかり、これらの症状が起こります。

そのほかの症状として膝から下の血管が浮き出て見えたり、足のむくみ、静脈の一部が詰まるなどの症状が現れることがあります。
また皮膚が硬くなりふくらはぎ全体が黒く色素沈着したり、悪化した場合、足の皮膚に治りにくい傷ができることがあります。

うっ滞性皮膚炎の検査・診断

うっ滞性皮膚炎の診断では、視診、触診を行い皮膚の状態を観察します。
静脈の閉塞や逆流の場所と程度を確認する場合は、超音波検査や造影検査などの画像診断を行います。

下肢超音波検査

下肢動脈超音波検査は、足の動脈に閉塞や狭窄、解離などの問題がないかを調べるための検査です。
深部静脈血栓症や静脈瘤の有無を確認するために行われます。

下肢造影検査

造影検査を行い、静脈瘤の有無や血管の状態を詳しく調べます。

皮膚に近い静脈が拡張しているか、曲がりくねっていないか、不完全な交通枝があるかどうかを確認します。
さらに、深い静脈に血の塊ができていないか、血管が詰まっていないかも調べます。

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