肺がんを疑う痰はどんな色・特徴をしている?Medical DOC監修医が肺がんの初期症状・血痰で考えられる病気・原因・なりやすい人の特徴などを解説します。
≫「肺がん」を発症すると「痛みを感じる場所(部位)」はご存知ですか?【医師監修】
監修医師:
木村 香菜(医師)
名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。
「肺がん」とは?
肺がんは、肺や気管支の組織や細胞が異常増殖し、がん化したものです。
日本においては、肺がんは特に男性の死亡率や罹患率が高いがんとなっています。
今回の記事では、痰や血痰などに注目し、肺がんの初期症状や原因について詳しく解説します。
肺がんを疑う痰はどんな色・特徴をしている?
肺がんを疑うような痰について解説します。
血が混じっている痰
肺がんの代表的な初期症状の一つに、血が混じっている痰(血痰;けったん)があります。血液が混ざった痰は、赤や茶色に見えることが多いです。血が少量の場合はピンク色になることもあります。
黄色や緑色の痰
通常気管支炎や肺炎などの感染症、特に細菌感染の場合、膿っぽい痰(膿性痰:のうせいたん)が出ることがあります。膿性痰は、黄色や緑色をしています。こうした痰は、白血球が細菌と戦う過程で生じます。
肺結核や肺の非結核性抗酸菌症、あるいは肺がんでも膿性痰が出ることがあります。
透明や白い痰
透明、あるいは白い痰であっても、大量に出る場合は注意が必要です。肺がんの初期段階では、特に色の変化がない場合もあります。
配信: Medical DOC