光線過敏症の前兆や初期症状について
光線過敏症の初期症状では、日光が当たる顔面や首、腕、手の甲などにかゆみを伴う紅斑や丘疹が出現することがほとんどです。遮光をせずに、何度も日光を浴びていると、小さい水疱や鱗屑(りんせつ)などが生じることもあります。一般的に、日光を浴びてから24〜48時間以内に症状があらわれるとされています。
貼り薬や塗り薬などの外用薬が原因となっている場合は、外用薬を使用した部分と一致して、紅斑や丘疹、水疱、鱗屑、かゆみなどの症状がみられます。
光線過敏症の検査・診断
日光に当たったか、日光に当たったことで皮膚症状が出現したか、光線過敏症を生じる可能性のある薬剤などを使用したか、などを問診により確認します。日光に曝露された時間や皮膚症状があらわれるまでの時間、皮膚症状の出現した場所なども確認します。
光線過敏症の確定診断のため、薬剤を内服・外用後に紫外線を照射して症状の有無を確認する内服照射試験や、光パッチテストの検査を実施することがあります。血液検査により他の全身疾患の有無や関連性を確認することもあります。
光線テストによる最小紅斑量(MED)測定を行い、どのような波長が原因となって光線過敏症を生じるのかくわしく調べることもあります。また、皮膚症状を生じる最小の照射量を測定することで、光線過敏症の治療や予防の参考にします。
配信: Medical DOC