カフェインはある程度の量を守って摂取していれば特に害はありませんが、基準を超えてしまうと中毒になる可能性も考えられます。
日頃からコーヒーなどを飲んでいる方であれば体調不良の原因が飲み物であることに気づきにくく、対策をせずに飲み続けてしまう方もいるでしょう。
では、万が一中毒を引き起こした場合は、どのような症状が出て、どのような治療をするといいのでしょうか。今回は症状・治療法のほかにもカフェインが多く含まれている食品を紹介しているので、参考にしてみてください。
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※この記事はMedical DOCにて『「カフェイン中毒」になると現れる症状はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
カフェイン中毒の治療方法
カフェイン中毒かどうか調べる方法は?
症状でみられる頭痛・吐き気・胃痛や異常な落ち着きのなさを感じるとカフェインを摂りすぎている可能性が考えられ、カフェイン中毒を引き起こしている場合もあります。
ただこのような症状がみられても、別の症状が現れてしまう可能性もあるので、すべてカフェイン中毒とは判断できません。体に異変を感じた場合は医師に相談してみることをおすすめします。
カフェイン中毒の治療方法を教えてください。
カフェインの摂取によって体調が悪くなった場合は、まず体内のカフェインを薄めることが重要です。血中カフェインの濃度が自然に低くなるのを待ってみるのも有効ですが、重い症状が現れているのであれば、胃の中の洗浄など適切な治療を施される場合もあるでしょう。
またカフェイン中毒の影響で頭痛を感じる方もいますが、鎮痛薬にもカフェインが含まれているものもあります。この場合は鎮痛薬を処方されないか、ノンカフェインの鎮痛薬を処方される場合もあるでしょう。
編集部まとめ
カフェインが含まれる食べ物や飲み物は、朝のルーティンだったり目をスッキリさせるアイテムとして多くの方に親しまれています。
しかし摂取量に気を付けないと体のコンディションが悪くなったり、変に気持ちが高ぶってしまい集中できなくなったりといった好ましくない影響を与える可能性もあるので、気を付けましょう。
またカフェインの影響には個人差もあるため、妊婦・子供・体調不良の方は気分を悪くしやすいのでカフェインを控える必要もあります。
カフェインという物質は普段から親しみのあるものですが、気軽に眠気覚ましなどの用途で錠剤等を使いすぎてしまうとカフェイン中毒を起こす可能性があるため注意が必要です。
過度に摂取せず、安全な量を守ってカフェインと上手く付き合っていきましょう。
参考文献
急性カフェイン中毒
カフェインの過剰摂取について(農林水産省)
カフェインとの上手なつき合い方
配信: Medical DOC
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