「蕁麻疹」が出やすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

「蕁麻疹」が出やすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

蕁麻疹の前兆や初期症状について

蕁麻疹の初期症状は、突然の皮膚のかゆみや赤みを伴う膨疹の出現です。膨疹は大きさは直径 1 cm未満から数センチメートルまでさまざまで、しばしば皮膚の表面が浮き上がったように見えます。これらの症状は体のどの部位にも現れる可能性がありますが、特に顔や手足、体幹に現れることが多いです(参考文献 2)。

主な初期症状

かゆみ: かゆみは、蕁麻疹の最も一般的な症状です。かゆみの強さは個人によって異なり、軽度のものから非常に強いものまでさまざまです。

膨疹: 赤みを帯びた盛り上がりが皮膚に突然現れます。これらは短時間で消えることもあれば、再び別の場所に現れることもあります。

腫れ: まぶたや唇、喉など、特定の部位が腫れることがあります。これは「血管性浮腫」と呼ばれ、場合によっては緊急の治療が必要です。

このような症状がある場合には皮膚科を受診しましょう。

蕁麻疹の検査・診断

蕁麻疹の診断は、主に患者の症状や病歴に基づいて行われます。以下は、蕁麻疹の検査や診断方法の例です(参考文献 1)。

問診

医師は、発症の状況や持続時間、引き金となった可能性のある要因について詳しく尋ねます。また、過去のアレルギー歴や薬の使用歴、家族の病歴なども確認します。

皮膚試験

特定のアレルゲンが疑われる場合、皮膚試験が行われることがあります。これは、疑わしいアレルゲンを皮膚に少量塗布し、その反応を見る検査です。

血液検査

アレルギー反応を示す免疫グロブリンE(IgE)や、その他の関連するマーカーを測定するために血液検査が行われることがあります。

除去試験

特定の食品や薬剤が原因と考えられる場合、疑わしい物質を一時的に除去し、その後再び摂取して症状が再現されるかを確認する試験です。

その他の検査

慢性蕁麻疹の場合や、特定の基礎疾患が疑われる場合には、さらに詳しい検査(例えば、甲状腺機能検査や自己免疫疾患のスクリーニング)が行われることがあります。

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