すぐに病院へ行くべき「急性大動脈解離で急死」
ここまでは急性大動脈解離での急死について紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
激しい胸や背中の痛みがある場合は、循環器内科へ
激しい胸や背中の痛みは、急性大動脈解離の特徴的な症状の1つです。特に、その痛みが移動する、避けるような痛みがある場合は救急車を呼び、早めに循環器内科を受診するようにしましょう。
受診・予防の目安となる「急性大動脈解離で急死」のセルフチェック法
・失神症状がある場合
・手足の痺れや麻痺の症状がある場合
・呂律がまわらない症状がある場合
急性大動脈解離を予防する方法
血圧管理を徹底する
高血圧は急性大動脈解離の危険因子で、血圧が180mmHgを超える患者さんも少なくありません。高血圧は塩分摂取を制限するなど生活習慣の是正や、内服薬による治療でコントロール可能な危険因子です。高血圧を指摘されている場合は、近くにある内科医などを受診するようにしましょう。
ストレスを減らす
激しい運動などの身体的ストレスや精神的なストレスは、急性大動脈解離の原因になる恐れがあります。重量挙げなど、強い負荷がかかる場合は定期的な検診を行うと安心です。精神的なストレスが強くかかる場合も、適切な対応を取るため心療内科などで相談するのもストレス軽減に繋がります。
睡眠障害がないか確認する
睡眠障害は急性大動脈解離の発症に関わることが知られています。なかなか夜に眠れなかったり、昼間に眠気を感じたりする場合は睡眠障害の可能性があります。また、睡眠障害は高血圧の原因になることがあるため、間接的に急性大動脈解離のリスクを高める恐れがあります。現在の睡眠に不安がある場合は、精神科や呼吸器内科などを受診するようにしましょう。
配信: Medical DOC