内視鏡検査を受ける前に知っておくべきこととは?
編集部
大腸カメラを受ける費用はどのくらいかかるのでしょうか?
行徳先生
保険診療の3割負担であれば6000円くらいです。組織をとる生検であれば9000~1万2000円ほど、ポリープを取る場合は手術扱いになるため2万5000~3万円程度です。
編集部
大腸カメラでポリープなどの異変が見つかった場合、治療はどのような流れで行われますか?
行徳先生
大きさによりますが、10mm以下のものは、基本的にがんになる前の腺腫というポリープの可能性が高いです。その場合、「コールドスネアポリペクトミー」という、ポリープに輪をかけてギュッと縛りながらポリープを取る方法を用いて切除します。10~20mmのものは、ポリープの下に注射針で水を入れて膨らませ、ポリープに輪をかけて、電気で熱を加えながら切除する方法を行います。
編集部
20mmを超えるポリープではどのような治療があるのですか?
行徳先生
20mmを超える場合には、粘膜の下から剥離して魚を三枚おろしするようなイメージでポリープを剥がす治療法があります。あるいは、がんが強く疑われて、深いところまで浸潤しているようなものに関しては、手術が必要になってくるので、外科の先生に手術をお願いする場合もあります。
編集部
大腸カメラの後に制限や注意が必要なことはありますか?
行徳先生
大腸カメラ自体には制限はありません。ただし、もし麻酔薬などを使った場合は、終わった日の自転車や車の運転を控えるようにとお伝えしてます。また、ポリープを取ってから数日以内は出血のリスクがあるので、刺激の強い食事は避けることが望ましいです。
編集部まとめ
大腸カメラ検査は、痔がある方でも基本的に受けることができ、さらに痔の出血と腸からの出血を区別するために積極的に検査するべきとのことでした。検査に不安がある場合は、麻酔などを使って苦痛を和らげる方法もあります。検査の費用や検査後の注意点などは事前に確認し、安心して検査を受けるように心がけましょう。
配信: Medical DOC