「金属アレルギー」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

「金属アレルギー」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

金属アレルギーの前兆や初期症状について

金属アレルギーの前兆や初期症状は、金属が皮膚に接触した部分に現れることが一般的です。最初は軽度のかゆみや赤みから始まりますが、次第に症状が進行し、皮膚に目に見える変化が現れます。

主な初期症状

かゆみ:
金属が触れた部分にかゆみが生じることが最も早いサインです。かゆみは軽度から強度までさまざまで、皮膚の状態によって異なります。
赤みや発疹:
皮膚に赤い発疹や斑点が現れることが一般的です。これらの症状は、金属が接触している部位に局所的に現れます。
乾燥やひび割れ:
アレルギー反応が進行すると、皮膚が乾燥し、ひび割れたり、カサカサした状態になることがあります。
水疱やかさぶた:
重度の場合、皮膚に水疱(みずぶくれ)ができ、その後かさぶたが形成されることがあります。これはアレルギー反応が進行しているサインであり、放置すると症状がさらに悪化することがあります。

症状の出現部位

金属アレルギーの症状は、金属が直接触れた部位に現れることが多いです。アクセサリーを身につける首、耳、手首、指、さらにはベルトのバックルが当たる腹部やジーンズのボタンが触れる腰部分などが典型的な発症部位です。
また、歯科材料や医療用金属が原因の場合、口腔内や体内で症状が出ることもあります。

金属アレルギーの検査・診断

金属アレルギーの診断は、皮膚科医が行うパッチテスト(貼布試験)が最も一般的です。この検査では、疑われる金属アレルゲンを含んだ試薬を皮膚に貼り付け、アレルギー反応の有無を確認します。
パッチテストは、金属アレルギーの確定診断に使用されます。テストでは、通常、背中にアレルゲンとなる金属を含む試薬を貼付し、48時間後にその反応を評価します。皮膚に赤みやかぶれが見られた場合、その金属に対してアレルギーがあることが確認されます。
ただ、先述のように金属アレルギーのパッチテストで陽性だった人の中でも、金ジュエリーを着用しても症状が出ない人もいます。

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