「金属アレルギー」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

「金属アレルギー」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

金属アレルギーの治療

金属アレルギーの治療は、主に症状を抑えることを目的としています。
アレルゲンとなる金属との接触を避けることが最も重要な対策です。また、発症した症状を軽減するために、以下のような治療法が用いられます。

ステロイド外用薬

皮膚に赤みやかゆみが生じた場合、ステロイド外用薬が処方されることが一般的です。
ステロイド外用薬は、炎症を抑制し、かゆみや腫れを軽減します。軽度の症状には弱めのステロイドが使用されますが、重症の場合はより強力なステロイドが処方されることがあります。

抗ヒスタミン薬

かゆみが強い場合、抗ヒスタミン薬が使用されることがあります。
抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの作用を抑制し、症状を和らげます。経口薬や外用薬が使用されることがあり、症状に応じて適切な薬剤が選ばれます。

保湿剤の使用

アレルギーによる皮膚の乾燥やひび割れを防ぐために、保湿剤の使用が推奨されます。特に皮膚が乾燥している場合、保湿を行うことで皮膚のバリア機能が改善され、症状の軽減につながります。

金属の除去

金属アレルギーの原因となる金属製品を生活から取り除くことが最も重要な治療法です。
歯科治療で使用された金属やアクセサリー、衣服の金属部分を避けることで、アレルギー反応を防ぐことができます。特に、歯科治療やインプラントが原因の場合、医師や歯科医師と相談して、代替素材を使用することが推奨されます。

金属アレルギーになりやすい人・予防の方法

金属アレルギーになりやすい人

アクセサリーを頻繁に使用する人:
ニッケルやクロムなどが含まれるアクセサリーを頻繁に使用する人は、金属アレルギーのリスクが高くなります。
歯科治療を受けている人:
歯科治療で金属製の詰め物やかぶせ物、インプラントが使用されている場合、金属アレルギーを発症するリスクがあります。
汗をかきやすい人:
汗をかきやすい人は、金属が汗でイオン化しやすくなるため、アレルギー反応が起こりやすくなります。

予防の方法

金属との接触を避ける:
アレルギーの原因となる金属との接触を避けることが最も効果的な予防方法です。アクセサリーや衣服の金属部分にニッケルやクロムが含まれている場合は、アレルギーフリーの素材に置き換えることを検討してください。
汗をかいたらこまめに拭く:
汗をかくことで金属がイオン化しやすくなるため、汗をかいた場合はこまめに拭き取ることが大切です。特に夏場や運動後には注意が必要です。
アレルギーフリーメタルを使用する:
金属アレルギーを避けるために、アレルギーフリーメタル(チタンやプラチナなど)を使用したアクセサリーや歯科材料を選ぶことが推奨されます。これにより、アレルギー反応のリスクを大幅に減らすことができます。

金属アレルギーは、適切な対処を行うことで症状を軽減し、日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。
早期の診断と適切な治療が重要ですので、疑わしい症状がある場合は、医師に相談して適切な対応を受けることが大切です。

参考文献

UpToDate アレルギー性接触皮膚炎によくみられるアレルゲン

Thyssen JP, Menné T. Metal allergy–a review on exposures, penetration, genetics,

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