嗄声の治療
嗄声の治療では保存療法や音声治療、手術などが行われます。
嗄声の原因となる疾患がある場合は、疾患の治療を優先させることもあります。
声帯の安静
急性期の場合は、なるべく発声をしないようにして声帯を休めましょう。
声を出しすぎた後や、風邪などでのどが炎症を起こしている場合は休息が効果的です。
のどに刺激を与える飲酒や喫煙も控えてください。
薬物療法
嗄声の薬物療法では消炎薬やステロイド薬を使って、声帯の炎症を抑えます。
症状によっては去痰薬や鎮咳薬、抗菌剤などを使用することもあります。
音声治療
言語聴覚士による音声訓練を行い、正しい発声法を学ぶことで声帯への負担を減らします。声を使うことが多い職業の方などに有効です。
手術
声帯ポリープや声帯結節などが原因で嗄声が起きている場合、手術で取り除く方法があります。
手術後も音声治療を続けることが重要です。
嗄声になりやすい人・予防の方法
加齢は声帯が萎縮するため、嗄声が起きやすくなります。
教師や歌手、コールセンターのスタッフなど、長時間声を使う職業の人も嗄声になりやすくなります。
予防法として、長時間話したり歌ったりする場合は適度に休憩を取り、声帯を休めることが大切です。
無理に大声を出さず、正しい発声法を心がけることで声帯への負担を減らします。
喫煙や飲酒の習慣も声帯に炎症を引き起こし、声がかれる原因になるためできるだけ控えましょう。
声帯を保湿して炎症を抑えるために乾燥した環境を避け、加湿器などを使用して部屋の適度な湿度を保つことも重要です。
喉頭白板症
声帯のう胞
胸部大動脈瘤
参考文献
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会喉頭・気管・食道
耳鼻科〔専門医スキルアップ講座〕音声障害・構音障害と全身疾患
国立がん研究センター喉頭がんについて
一般社団法人 日本呼吸器学会 Q27 声が嗄れました – 呼吸器Q&A
日本気管食道科学会嗄声
目耳鼻〔スキルアップ講座〕 音声障害の評価と治療
配信: Medical DOC
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