「日本は、昔から“良妻賢母”を美徳や理想とする文化が
根付いている国です。もちろん、それを目指す姿勢は悪いことではありません。しかし、良妻賢母を完璧に貫こうとするがゆえの、“すべき思考”が、いつしか夫には“当たり前”になってしまうのです。そうなると、妻はどんどん“すべき思考”に追い込まれ、夫はそれに反比例するように、何もしない、何もできない“ダメ夫”と化してしまう可能性があるのです」(高草木さん 以下同)
そういった日々にストレスを抱えている妻はとても多いという。そこで、“アナタもダメ夫を作る予備軍かも?”ということで、危険度チェックしてみよう!
【ダメ夫を作る予備軍? 危険度チェック】
(1)夫の顔色をうかがって行動してしまう
(2)夫に頼むのは面倒なので、自分でやってしまうことが多い
(3)掃除、洗濯、食事の準備、子どもの世話は妻の仕事だと思う
(4)自分が出かける用事があるときは、夫の食事の用意をしてからでかける。
(5)外出しても、夫が帰宅するまでには必ず帰る
(6)お互いに「ありがとう」の言葉を言い合えていない
(7)夫の言動に対して、いちいち指摘したり助言したりしてしまう
(8)どちらかというと完璧主義だ
(9)自分さえ我慢すれば丸くおさまると考えるタイプだ
(10)自分は尽くすタイプだと思う
「いかがでしたか? これらの項目が多く当てはまるほど、“ダメ夫”を作りだす危険性が高いです。項目には、いくつかのタイプが含まれています。ひとつは、妻が“尽くさなきゃいけない”“やるのが当然”と思ってしまっている“すべき思考”の完璧主義タイプ。もうひとつは、自分でやっちゃったほうが早いからと、なんでも自分でやってしまうタイプ。その結果、どちらも何もしない夫を作り出してしまうのです」
さらに、注意してほしいのは夫婦の連携、コミュニケーションがちゃんと取れていないタイプだという。
「妻が“自分さえ我慢すれば…”と、すべてを抱えこんでしまうと、夫はそれを“当たり前”と思うようになり、やがて妻はその態度にストレスを感じ始めるのです。しかし、“当たり前”になっているので、夫はなかなか妻の気持ちに気づかなかったりします」
だからこそ、できないときはちゃんと言葉にして夫に伝えなければいけないと、高草木さんは話します。
「つまり、日ごろから『これは自分でしてね』『ここまではできるけど、ここからはお願いね』『今日は、できないからお願いね』と伝え、互いに助け合える関係性を築いておくこと。さらに“ありがとう”が言い合えることが大事なのです。そうすれば、妻がストレスを抱えることもなくなり、夫も何もしない“ダメ夫”からどんどん“できる夫”になっていくでしょう」
夫婦は、親子とは違います。助け合いながら共に成長し合えるパートナーです。危険度が高かった人は、ぜひ今日からすべてを抱え込む“デキる妻”を返上して、夫を“デキる夫”にすべく状況改善をしていきましょう!
(構成・文/横田裕美子)