白癬菌の治療
症状に応じて外用薬や内服薬を用いて治療していきます。
足白癬や体部白癬などの皮膚の比較的浅い箇所での感染であれば塗り薬をもちいた外用薬で治療をすることが多いですが、皮膚が分厚くなるタイプの白癬菌感染症だったり、髪の毛や爪に感染している場合には外用薬のみでは対処が難しいので内服薬も使用します(参考文献 1, 2)。
白癬菌感染症では一見治ったようにみえても、白癬菌はしぶとく残っていることが多く、自己判断で薬をやめてしまうと症状がぶり返してきます。医師の指示通りに薬を使い続けてくださいね(参考文献 1, 2)。
白癬菌になりやすい人・予防の方法
白癬菌は感染症ですので、白癬菌の患者と同居していたり、接触の機会が多いと発症の可能性が高まります。家庭内に白癬菌感染症の方がいる場合や、寮生活で足ふきマットが共用されていたり、格闘技などで身体的接触の機会が多いコミュニティに属している人は白癬菌感染症発症のリスクが高いといえるでしょう。
また、犬や猫からも人に白癬菌が感染することが知られており、ペットが触れやすい頭や首、腕などに感染することが多いです (参考文献 1)。
予防のためにはまずは患者自身の適切な治療、そのほかにもスリッパや足ふきマットを共用しないこと、丁寧に身体を洗うことなどを心がけていきましょう (参考文献 1) 。
銭湯や寮生活のお風呂などの現実的には足ふきマットを共用せざるを得ない環境では、ほぼ確実に足ふきマットには白癬菌がいます。このような施設を利用する場合には、しっかりと足の裏を乾いたタオルで拭いてから靴下を履くようにしましょう (参考文献 1)。
格闘技など身体的接触が多い行動をした後は、競技の後は施設併設のシャワーでしっかりと身体を洗って、家庭内に白癬菌を極力持ち込まないことが重要です (参考文献 1)。
参考文献
公益社団法人 日本皮膚科学会. 皮膚科 Q&A 白癬 (水虫・たむしなど)
UpToDate. Dermatophyte (tinea) infections
UpToDate. Tinea capitis
配信: Medical DOC
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