「小頭症」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

「小頭症」になりやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

小頭症の前兆や初期症状について

小頭症の前兆や初期症状はありません。

出生後に頭部の成長が停止するケースでは、成長とともに頭囲の発達がWHOの成長基準に見合わなくなります。

小頭症の検査・診断

頭囲を測定して、出生後の月齢や体型に見合った値でなければ小頭症が疑われます。
妊娠中の超音波検査で小頭症が疑われる所見がみつかることもあります。

小頭症が疑われた場合は、脳の異常や原因の把握のために画像検査や血液検査をおこないます。

頭囲の測定

出生後から頭囲を定期的に測定してWHOの成長基準と比較します。
出生後は24時間後に測定した値と比較し、子どもの妊娠期間や身長、体重なども考慮しながら結果を解釈します。
小頭症の疑いがある子どもは、乳幼児早期に毎月頭囲の測定が必要です。

胎児の超音波検査

妊娠28週頃の超音波検査で、胎児の小頭症が発覚することもあります。
妊娠中に異常が確認された場合の確定診断は、出生時もしくはその後の成長過程でおこなわれます。

画像検査

頭囲の測定で小頭症が疑われた場合は、MRI検査で脳の構造異常を確認します。
頭蓋骨の形成異常や脳内出血などを確認するためにCT検査もおこないます。

血液検査

血液検査は小頭症の原因を調べ、今後の治療方針を決定するためにおこなわれます。
遺伝子変異や染色体異常の有無、ジカウイルスやトキソプラズマなどの抗体について調べます。

染色体検査・遺伝子検査

小頭症以外の合併奇形がみられる場合には染色体検査・遺伝子検査をおこなうことがあります。

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