「大腸ポリープができると現れる症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「大腸ポリープができると現れる症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!

大腸ポリープができると現れる症状

大腸ポリープは、初期では自覚症状があることは少ないです。このため、大腸ポリープを見つけるためには大腸内視鏡検査を行う必要があります。自覚症状は少ないのですが、中には下記のような症状がみられることもありますので注意をしましょう。

血液の混ざった便、粘液が付着した便、貧血

大腸ポリープは自覚症状がないことが多いですが、肛門近くにポリープができたことにより血液の混ざった便や粘液が付着した便が出ることもあります。また、見た目ではわからなくとも、大腸がん検診で便潜血検査を行った際に、陽性を指摘されることもあります。この場合には、消化器内科を受診して精密検査を受けましょう。
自覚症状がなく、少量ずつ出血が進んだ場合には、貧血の進行を指摘されることもあります。貧血を指摘された場合には、まず内科を受診して詳しく調べてもらいましょう。

腹痛

ポリープ自体が大きい場合には、腸が狭くなることによりおなかの張りや痛みが起こることもあります。また、腸閉塞の原因となる場合もあり注意が必要です。腹痛が長く続く場合には、消化器内科で相談をしましょう。

便の性状の変化

ポリープ自体が大きい場合には、腸管が狭くなることで便秘や下痢などの症状や便が細くなる、便が残る感じがするなどの症状が出ることもあります。いつもと便の性状が違う場合には注意が必要です。消化器内科で相談をしてみましょう。

「大腸ポリープの症状」についてよくある質問

ここまで大腸ポリープの症状などを紹介しました。ここでは「大腸ポリープの症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大腸ポリープを放置するとどうなりますか?

和田 蔵人 医師

大腸ポリープの種類によります。腫瘍性ポリープの場合には、悪性であれば放置することで進行してしまいます。また、良性の腺腫であっても放置することで大きくなると癌を含む可能性が高くなります。非腫瘍性のポリープの場合には、基本的には経過観察でよい場合が多いですが、定期的にチェックをすることは必要です。

おならで悪性の大腸ポリープができているか判断できますか?

和田 蔵人 医師

残念ながらおならで悪性の大腸ポリープを診断することはできません。しかし、おならが多く出る、おなかが張る、便通異常が出ている場合には大腸がんの初期症状かもしれません。おなかの調子が悪い状態が続く場合には、一度消化器内科で相談をしてみましょう。

関連記事: