「緑内障になったらしてはいけないこと」はご存知ですか?日常生活の注意点も解説!

「緑内障になったらしてはいけないこと」はご存知ですか?日常生活の注意点も解説!

緑内障の日常生活の注意点

日常生活で注意することはありますか?

緑内障になったからといって、嗜好品や運動などの制限は特にありません。眼を使ってもよいのかと心配になる方もいらっしゃるかと思いますが、通常眼を使っても緑内障が悪化することはありません。今までどおりの生活を送って頂いて大丈夫です。ただし、普段の生活のなかで守って頂きたいのが、処方された目薬をきちんとさすことです。点眼は1回に1滴・異なる目薬を併用している場合は5分以上間隔を開けましょう。また、閉塞隅角緑内障の方は、ほかの疾患の治療に必要な内服薬や注射などにより眼圧が上がる可能性があります。そのため、自分は閉塞隅角緑内障であるかを把握し、医療機関で尋ねられたときに返答できるようにしておくことが大切です。

眼底検査は定期的に行う必要がありますか?

眼底検査とは、眼の奥である眼底・血管・網膜・視神経の状態を調べる眼の検査方法です。視神経の障害度を測定して、緑内障の病期を知ることができます。また、正常眼圧緑内障の場合、眼底検査で緑内障の診断ができる場合もあります。緑内障の状態を把握し、症状の変化がないか経過観察するうえで眼底検査を定期的に受けることが大切です。

予防する方法はありますか?

緑内障を予防する方法は、定期的に眼科検診を受けることです。緑内障は一度症状が進行すると、治療を行っても完治はできません。そのため、少しでも早く発見し、緑内障の進行を遅らせるための治療を開始することが重要です。発症初期に治療を開始できた場合、視野欠損や見えにくいなどの症状がなく、軽症な状態を維持できる可能性が高くなります。初期の段階では自覚症状がないため、ほとんどの場合気付きにくく、自覚症状が現れた頃には悪化している場合があります。定期的に検査を受け早期に発見できると、眼の健康を長く保てるでしょう。

編集部まとめ

緑内障は、初期の段階では発見されにくく、症状が進行すると視力低下や失明につながる疾患です。

緑内障の治療法には、薬物療法・レーザー治療・手術治療が行われます。
治療中の疾患がある場合には、眼圧が上がる薬剤の使用を避ける必要があります。

また、日常生活ではうつ伏せや下を向く作業を長時間行わないなど、眼圧が上がる可能性がある行動を避けるように意識しましょう。

眼の健康を維持できるよう、早期発見・早期治療が大切です。定期的に検診を受け、異常に気付いたときは早めに医療機関を受診しましょう。

参考文献

15.緑内障患者へ投与に注意が必要な薬剤

緑内障といわれた方へ―日常生活と心構え―(日本眼科医会)

緑内障の病態と治療

緑内障の診断と治療(近畿大学病院)

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