「肺がんステージ3の平均余命」はどれくらい?症状・治療法も解説!【医師監修】

「肺がんステージ3の平均余命」はどれくらい?症状・治療法も解説!【医師監修】

肺がんステージ3の平均余命についてよくある質問

ここまで肺がんステージ3の平均余命・生存率・症状・治療法などを紹介しました。ここでは「肺がんステージ3の平均余命」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

肺がんステージ3の余命を延ばす方法はありますか?

松本 学(医師)

肺がんや治療による体への負担に対する回復力を向上させたり、残っている身体能力を維持・向上させたりするための方法として、リハビリテーションが挙げられます。主には、息切れにならない程度のウォーキングや胸部・手足の筋肉のストレッチなどの有酸素運動が有効的であるといわれています。また、肺がんの原因の多くはタバコであることから、禁煙は必須です。タバコをやめられない患者さんの場合、肺炎や心筋梗塞などの合併症リスクが高くなり、化学療法や放射線療法においても治療効果が低くなるといわれています。医師のもとで指導をしっかり受け、治療に専念していきましょう。

肺がんステージ3は完治できますか?

松本 学(医師)

肺がんステージ3での一般的な完治率は20〜40%といわれています。肺がんの治療成績は年々向上していますが、ステージが進んでいる程患者さんの生存率は低くなっており、完治しにくいことがわかっています。治療後の経過観察として5年間は定期的に受診して検査を受け、再発がないかどうかを調べていくのも重要です。治療終了後は体を動かす機会が減り、身体機能が低下するため、医師の指示のもと日常生活でも可能なトレーニングを行っていくのが望ましいでしょう。また、喫煙は再発する可能性が高いので、リスクを減らすためにも禁煙をしてください。

編集部まとめ

肺がんの種類はいくつかありますが、どの肺がんでもタバコが大きく関わっており、禁煙をするだけでもリスクを大きく減らせるといわれています。

肺がんは早期の段階では症状があらわれにくい病気です。見えないリスクを減らすために、喫煙している方はまず禁煙に向けて本数を減らしてみましょう。

また、肺がんはほかの病気の検査のなかで偶発的に発見されることもあります。喫煙の有無に限らず定期的に検診を受け、早期発見を心がけましょう。

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