若年性アルツハイマーになりにくい人の特徴
逆に言えば、以下のような人は若年性アルツハイマーになりにくいと言えます。
●家族性アルツハイマー病を引き起こす遺伝子変異を持っていない人:家族性アルツハイマー病は、特定の遺伝子変異が原因で発症し、若年性アルツハイマー病のリスクを大幅に高めます。これらの遺伝子変異を持っていない人は、若年性アルツハイマー病になりにくいと考えられます。
●健康的な生活習慣を維持している人:バランスの取れた食生活、適度な運動、十分な睡眠、禁煙、節酒など、脳の健康に良い生活習慣を維持している人は、若年性アルツハイマー病のリスクを低減できます。
●頭部外傷の経験が少ない人:頭部外傷は、脳にダメージを与え、若年性アルツハイマー病のリスクを高める可能性があります。スポーツや事故などで頭を強く打った経験が少ない人は、リスクが低いと考えられます。
若年性アルツハイマーの前兆となる初期症状
物忘れ
若年性アルツハイマー病の初期症状として最も一般的なのが「物忘れ」です。しかし、誰しも経験するようなちょっとした物忘れとは異なり、日常生活に支障をきたすほどの深刻な物忘れが生じます。
例えば、
●最近の出来事を忘れる
●同じ質問を繰り返す
●約束や予定を忘れる
●置き忘れが増える
などの症状が生じます。
注意力・実行力などが低下する
若年性アルツハイマー病では、一般的にエピソード記憶障害(過去の出来事に関する記憶の障害)は比較的少なく、注意力、実行力が少ないという特徴があります。
例えば、
●会話中に他の物音や情報に気を取られやすく、話の内容に集中できない。
●仕事や家事の途中で他のことに気を取られ、元の作業に戻れなくなる。
●物事を順序立てて計画したり、複数のタスクを同時にこなすことが難しくなる。
●簡単な作業でも、始めるのに時間がかかったり、途中で諦めてしまうことがある。
などの症状が出ることがあります。
ほかにも運動能力や視空間能力が低下するなどの特徴があります。
配信: Medical DOC