「大腸ポリープができる3つの原因」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「大腸ポリープができる3つの原因」はご存知ですか?医師が徹底解説!

大腸ポリープができる原因

遺伝

大腸ポリープや大腸がんができる原因として、遺伝的要因が挙げられます。生まれつき遺伝子に変異を持つことにより、大腸ポリープや大腸がんができやすい家系の方がいます。代表的な病気である家族性大腸腺腫症は、APC遺伝子という遺伝子がうまく働かないという変異があることにより、大腸にたくさんのポリープができる病気です。年齢とともにポリープが増加し、癌化します。また、大腸以外にも胃、十二指腸、小腸にもポリープができ、甲状腺がんや骨腫瘍を合併します。若いころより、ポリープができ癌化するため、若い時から定期的な大腸の精密検査を受けることが勧められています。

飲酒・喫煙

飲酒と喫煙は大腸がんの危険因子です。男性では、一日平均2合以上飲酒する人では飲酒しない人と比較して2.1倍大腸がんになりやすいと報告されています。また、男女ともに喫煙する人では喫煙しない人と比較して1.4倍大腸がんになりやすいといわれています。これらの危険因子は一つのみが原因ではなく、いろいろな原因が重なり、大腸ポリープや大腸がんが発生すると考えられています。他の病気の危険因子とも重なる節酒と禁煙は、気をつけることをお勧めします。適度な飲酒、禁煙を心がけましょう。

肥満

肥満によりインスリンの作用が効きにくくなり、インスリンが多く分泌されることで高インスリン血症を来たします。これにより、インスリン様成長因子も増加することで大腸がんの危険性が増加すると考えられています。男性において、BMI 27 kg/m2以上でがんのリスクの上昇がみられました。肥満はさまざまな病気の原因となり得るため、他の危険因子と同様に気をつけましょう。

「大腸ポリープの症状」についてよくある質問

ここまで大腸ポリープの症状などを紹介しました。ここでは「大腸ポリープの症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大腸ポリープを放置するとどうなりますか?

和田 蔵人 医師

大腸ポリープの種類によります。腫瘍性ポリープの場合には、悪性であれば放置することで進行してしまいます。また、良性の腺腫であっても放置することで大きくなると癌を含む可能性が高くなります。非腫瘍性のポリープの場合には、基本的には経過観察でよい場合が多いですが、定期的にチェックをすることは必要です。

おならで悪性の大腸ポリープができているか判断できますか?

和田 蔵人 医師

残念ながらおならで悪性の大腸ポリープを診断することはできません。しかし、おならが多く出る、おなかが張る、便通異常が出ている場合には大腸がんの初期症状かもしれません。おなかの調子が悪い状態が続く場合には、一度消化器内科で相談をしてみましょう。

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