「チョコレート嚢胞」が発症しやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

「チョコレート嚢胞」が発症しやすい人の特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

チョコレート嚢胞の前兆や初期症状について

子宮内膜症全般として、一般的な症状には次のようなものがあります (参考文献 2, 3) 。

慢性の腹痛や骨盤周辺の痛みや圧迫感

月経困難症

性交痛

月経過多

不妊症:妊娠の希望のある内膜症患者の3割が不妊に悩むといわれています (参考文献 4)

排尿障害:頻尿や尿意切迫感などが現れることがあります

便に関する症状:下痢、便秘、排便困難といった症状が現れることがあります

これらの症状は他の疾患でも出ますが、当てはまるものが多いほど子宮内膜症である可能性が高くなります (参考文献 2) 。

これらの症状がある方は一度近くの産婦人科へかかることをお勧めします。

チョコレート嚢胞の検査・診断

内診とよばれる婦人科での身体診察で、女性器周辺の痛みや卵巣などの可動性を評価するほか、血液検査で子宮内膜症関連のマーカーの血清濃度を調べます (参考文献 2, 3)。
チョコレート嚢胞の診断では画像検査が重要な役割を担うため、超音波検査、MRI 等を用いて、嚢胞の中の状態を確認することが多いです (参考文献 2, 3)。

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