「ロタウイルス」に感染しやすい子どもの特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

「ロタウイルス」に感染しやすい子どもの特徴はご存知ですか? 原因・症状を併せて医師が解説

ロタウイルス(こども)の前兆や初期症状について

2日程度の潜伏期間の後に発熱・吐き気・嘔吐の症状で発症し、1~2日経つと下痢が現れるというのが一般的な発症様式です (参考文献 1) 。
1~2週間の経過で回復することが多いですが、ロタウイルス感染症の脱水は、他の原因による胃腸炎に比べて重症度が高くなることが多く、次のような合併症につながることがあり、場合によっては死に至ります (参考文献 1) 。

重度の脱水によるショック

腎不全

ロタウイルス脳炎・脳症といった中枢神経の病気:難治性のけいれんが特徴で約4割に後遺症が残ります

ロタウイルス感染症では、初回の感染で重症化することが多いことが知られています (参考文献 1)。5歳までにロタウイルス関連の胃腸炎で入院する人の割合は15~43人に1人とされており、その中の多くは2歳以下という報告があります (参考文献 1) 。

入院が必要となる場合も多いので、お子さんに気になる症状があればすぐに近くの内科を受診しましょう。

ロタウイルス(こども)の検査・診断

ロタウイルスの検査で最も用いられているのは、便の中のロタウイルス抗原を検出する迅速診断検査で、およそ15分程度で結果が判明します (参考文献 1) 。

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