新茶ってどんなお茶? うま味成分が豊富!
新茶とは「八十八夜」(はちじゅうはちや)の時期に摘み取られた新芽で作る緑茶のこと。八十八夜とは季節の移り変わりの目安であり、立春から88日目(2020年は5月1日)を指します。また、この時期に摘み取られたお茶は縁起物とされているそう。
ポリフェノールの「カテキン」は緑茶の成分としてよく知られていますが、これはアミノ酸の一種である旨味成分の「テアニン」が紫外線で変化したものだそう。新茶は紫外線を比較的浴びていないためテアニンが多く、甘くておいしいといわれています。カテキンが豊富な緑茶は、新茶(一番茶)より二番茶や三番茶だそうです。
ここでは、緑茶全般の美容パワーをいくつかご紹介しましょう。
1. リラックス
テアニンには脳の神経機能の興奮を抑える働きがあるとされているため、リラックス効果が期待できます。
2. ダイエット
カテキンには脂肪肪を分解する酵素の働きを活発にする作用や、基礎代謝を高めて体脂肪をより燃焼させる作用が期待できます。このため、脂っぽいものを食べた後に緑茶を飲むと、ダイエットに効果的といわれています。
3. アンチエイジング
カテキンには老化の敵でもある活性酸素を防ぐ抗酸化作用や、虫歯や口臭の元になる細菌の増殖を抑える消臭作用など、エイジング効果も期待できます。
4. 美肌
緑茶のビタミンCは、カテキンの作用により熱いお湯でも失われないそうです。ビタミンCには肌の免疫力を高め、シミ予防の効果が期待できます。
天然の健康飲料ともいわれている緑茶。ダイエットをはじめインナーケアまでカバーできる、美のパワーを秘めた飲み物だったんですね。
お湯はぬるめで! おいしい新茶を淹れる3つのコツ
爽やかな香りがする新茶は、この時期にしか飲めない贅沢なお茶です。そんな新茶をよりおいしく淹れるコツをご紹介します。
1. 茶葉は多めに!
2. お湯の温度はぬるめに!
温度が高すぎると渋みや苦味が強く出てしまい、せっかくのまろやかな風味が損なわれます。少し冷ました60~80度ほどのお湯を使いましょう。
3. 抽出時間は短めに!
普段のお茶よりと短めに抽出(30~60秒)して最後の一滴まで注ぎましょう。最後の一滴に、新茶の旨味が凝縮されているそう。
茶殻はガーゼなどに包んで入浴剤にすると、体が温まりお肌ツルツル効果が期待できます。この時期にしか飲めない「新茶」を味わい、美意識を高めてみてはいかがでしょう。