知らないとヤバイ法律、知ったら知ったで悪用する人が出てきてしまう…それが法律です。弁護士をしながら、法律にまつわる4コマ漫画を日々、X(旧Twitter)で発信をしている【漫画】弁護士のたぬじろうさん(@B_Tanujiro)。意外と身近に存在する、法律にまつわる「ヤバイ」を漫画にすることで、法律を知ることの重要性を読者に投げかけています。
今回は、離婚を切り出された時に考えたいお金の損得の話です。すぐに離婚したほうが得なのか?すぐに離婚するのは損なのか?そんな生々しい話を漫画で解説してもらいました。
■「財産分与」に「婚姻費用」…専門家に相談して初めてわかる真実!
たぬじろうさんによると、離婚を切り出された夫(または妻)が弁護士事務所に相談に来ることはよくあるのだそうだ。「離婚を切り出されたような場合、配偶者と円滑なコミュニケーションがとれなくなっていることが通常で、大小の差はあれど揉めていることが多いです。離婚する当人にとって大きな出来事ですから、専門家に相談しておこうと思うのは一般的なことなのだと思います」と明かしてくれた。
この漫画のテーマは「離婚」と「お金」の問題。主人公のピョン吉郎は、「財産分与」は別居時点の財産で計算されることや、別居中は「婚姻費用」として「養育費」に加え妻の生活費も支払う義務があることを知り、愕然とする。
たぬじろうさん曰く「婚姻費用も、離婚に応じるひとつの理由になり得ます」とのこと。離婚しない限り「婚姻費用」として配偶者に関する生活費分も負担し続けなければならないため、関係修復の兆しが全く見えない中で毎月多くの費用を支払続けるということは経済的にも精神的にも辛いものがあり、「もう離婚するしかない」と決心せざるを得なくなるケースが多いのだという。
この他にも、妻の不倫を疑うも「証拠がないと難しい」と厳しい現実を突きつけられるピョン吉郎。果たしてこの先、光明は見えてくるのか…⁉︎
コミカルでありながら、法律の真実を見せてくれるこのシリーズ。実際に参考にする機会は無いに越したことはないが、一読する価値はある。
取材協力:【漫画】弁護士のたぬじろう(@B_Tanujiro)
配信: Walkerplus
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