A型肝炎の治療
A型肝炎は基本的には自然軽快が期待できる病気なので、対症療法をしながら治るのを待ちます (参考文献3) 。急性期のA型肝炎患者は入院して安静にしてもらうことが多く、対症療法をしながら、血液検査などで病状が進行しないか注意深く管理されます (参考文献 1) 。
患者の 85% は3カ月程度で症状や血液検査の結果が回復しますが、劇症肝炎になった患者は肝臓移植を含めた高度な治療が必要となります (参考文献 3)。
A型肝炎になりやすい人・予防の方法
日本においては途上国への海外渡航前後の人、特に中国やインド、東南アジアからの帰国後の人がハイリスクといえるでしょう (参考文献 1)。
A型肝炎に対するワクチンが開発されており、A型肝炎の蔓延している地域へ渡航する予定がある人はワクチン接種を検討してください (参考文献 1, 3)。また、蔓延地域では水道水をそのまま飲んだり、適切な衛生管理のされていない生の食品もリスクなので避けましょう (参考文献 3) 。手洗いも有効な予防手段なので (参考文献 1, 3)、海外旅行中や近くにA型肝炎の患者がいるような人は水と石けんを使ってしっかりと手を洗いましょう (参考文献 1, 3) 。
参考文献
1.国立感染症研究所. A型肝炎とは
2.UpToDate. Hepatitis A virus infection in adults: Epidemiology, clinical manifestations, and diagnosis
3.UpToDate. Hepatitis A virus infection: Treatment and prevention
配信: Medical DOC
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