老眼を抑える対策法
老眼を抑える対策法はありますか?
老眼は老化現象の一つです。加齢とともに誰にでも現れる症状なので、老眼の発症を防ぐことはできません。一方で、ピント調節を司る眼球の中の毛様体筋という筋肉を鍛えることで老眼の発症を遅らせることはできます。仕事や遊びなどで長時間集中的にピントが合わさった状態を維持しても、筋肉を鍛えることにはなりません。できれば10分に1回程度、近くと遠くで交互にピントを合わせる運動を複数回繰り返すことで毛様体筋を鍛えることができます。ほかには、規則正しい生活習慣を送ることも重要です。特に睡眠時間の確保は大切とされています。
自分でも症状を調べられる方法はありますか?
一般的に遠くはよく見えるのに近くが見づらくなった、新聞や本が読みにくくなったと感じたら老眼の初期症状です。個人差があるにしても老化現象なので誰にでも老眼は起こります。40歳代になって起こることが少なくありません。そのため、老眼であるかどうかを、患者さん自身が自覚症状から判断することが重要です。判断材料としては、新聞や本の文字が30cm以上離さないと見づらいのであれば要注意です。昨今では紙媒体の文字を見る機会が少なくなったとされています。見る機会が多いのはPCやスマートフォンの画面ですが、これらは明るさ調節などで見やすく設定できるので、老化の体感が難しいとされています。あくまでも紙媒体で文字の見やすさを計るようにしましょう。
老眼を放置していたらどうなりますか?
老眼を放置すると、日常生活を送るうえで不便を感じるようになるでしょう。新聞や本が読みにくくなることのほかに、あらゆる面で見づらさを感じるため、わずらわしさが高じて精神的なストレスを感じることもあります。また、眼精疲労が起こりやすくなるため、肩こりや頭痛といった身体的なトラブルも起こりやすくなるでしょう。視力が限定されてしまうので、転倒や衝突のリスクも高まります。いずれにしても老眼の疑いがあるならば放置することなく、医療機関の受診をおすすめします。
編集部まとめ
老眼は老化現象の一つなので誰にでも起こるもので、老眼に対する有効的な治療は現在において存在しません。
そのため、老眼になったからといって悲観することなく、老眼とうまくつきあっていく必要があります。
老眼の初期症状を感じたらできるだけ早く眼科で受診するようにしましょう。
自分の老眼に合った遠近両用メガネやコンタクトレンズを使用することで、見づらさが改善します。
老眼を放置して見づらさを常に感じて生活するよりも、少しでも改善して日々の生活を送るようにしたいものです。
参考文献
疾患から診療科を探す(関西医科大学附属医療機関)
40代で始まる目の老化(日本眼科医会)
診療科紹介(順天堂大学医学部附属順天堂医院 眼科)
配信: Medical DOC
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