「自家感作性皮膚炎」を疑うべき初期症状はご存知ですか? 原因を併せて医師が解説

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自家感作性皮膚炎の治療

自家感作性皮膚炎の治療は、発症の原因となった疾患の治療が先行して行われます。

接触皮膚炎や貨幣状湿疹、アトピー性皮膚炎などを発症している場合は、発症の原因となった金属類やゴム製品などとの接触を避け、副腎皮質ステロイド薬の軟膏を塗布したり、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などを内服したりする薬物療法が行われます。

足白癬を認める場合には、抗真菌薬の外用薬や内服薬が用いられます。

うっ滞性皮膚炎では、足の血流を改善するストッキングなどを着用する「圧迫療法」や、血管のレーザー治療、外科的治療の他、副腎皮質ステロイド薬の外用薬が用いられます。

原因となる疾患の治療に加え、自家感作性皮膚炎自体の第一選択として、副腎皮質ステロイド薬や抗ヒスタミン薬が用いられます。

自家感作性皮膚炎になりやすい人・予防の方法

熱傷や接触皮膚炎、貨幣状湿疹、アトピー性皮膚炎、足白癬、うっ滞性皮膚炎などを発症している人は、自家感作性皮膚炎に移行するリスクが高まります。

自家感作性皮膚炎を予防するためには、適切な治療を継続してすでに発症している疾患の悪化を防ぐことが重要です。皮膚のかゆみや湿疹などが続く場合は放置せず、速やかに医療機関を受診しましょう。

関連する病気

熱傷

接触皮膚炎

貨幣状湿疹

アトピー性皮膚炎足白癬

うっ滞性皮膚炎

参考文献

あたらしい皮膚科学:第3版「5.自家感作性皮膚炎」

一般社団法人日本アレルギー学会「接触性皮膚炎Q/A」

国立研究開発法人国立生育医療研究センター「アトピー性皮膚炎」

あたらしい皮膚科学:第3版「6.うっ滞性皮膚炎」

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