前頭側頭型認知症の進行速度
前頭側頭型認知症の進行速度は、一般的には6〜9年程度で進行します。初期の段階では、人格や行動の変化、言語の障害が徐々にあらわれ始め、病気が進行するにつれて、症状がより顕著になり、日常生活への影響も大きくなります。記憶力の低下は初期段階では目立ちませんが、進行すると認知機能全体が低下し、介護が必要になることが多いです。
前頭側頭型認知症の末期症状
前頭側頭型認知症の末期になると、次のような症状がみられます。ほとんどの患者さんが食事や排泄、入浴など、日常生活のあらゆる面で介護が必要になります。
身体機能の低下
飲み込みの力が低下し、食事や水分をとるときにむせやすくなります。これにより、肺炎などの合併症を引き起こすリスクが高まります。
パーキンソン症状や運動神経疾患のような運動障害により、移動や入浴などの日常動作が困難になることがあります。歩行ができなくなり、寝たきりになることがあります。
精神症状の悪化
感情がにぶくなり、他人に共感することができず、衝動的な行動やその場にそぐわない不適切な言動が増えトラブルになります。また無気力となり日常生活への関心がうすれてしまいます。
言語能力の低下
言語機能が低下し、話すことができなくなったり、意味のない言葉を繰り返すことがあります。他の人が話している内容を理解することも困難になります。
配信: Medical DOC