「急性大動脈解離」になりやすい人の特徴はご存じですか? 原因・発症しやすい季節も医師が解説

「急性大動脈解離」になりやすい人の特徴はご存じですか? 原因・発症しやすい季節も医師が解説

「急性大動脈解離」になりやすい人の特徴はご存じですか? 原因・発症しやすい季節についても「のがたクリニック」の和久井先生に解説していただきました。

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監修医師:
和久井 真司(のがたクリニック)

日本大学医学部卒業。その後、ドイツのボッフム大学附属心臓・糖尿病センター勤務、日本大学病院心臓血管外科医局長外来・病棟医長を務める。2018年、「医療法人社団ALTRY」の理事長に就任。2023年、東京都中野区に位置する「のがたクリニック」の院長に就任。日本外科学会専門医、日本血管外科学会専門医。

編集部

急性大動脈解離を引き起こす原因はどのようなことが多いのですか?

和久井先生

急性大動脈解離を引き起こす原因としては、以下が考えられます。

動脈硬化

高血圧

喫煙

ストレス

脂質異常症

糖尿病

睡眠時無呼吸症候群

遺伝

編集部

さまざまな原因があるのですね。

和久井先生

そうですね。特に、高血圧は大動脈解離と関係性が深いとされています。血圧が高いと血管への負担も大きくなり、内膜に亀裂が生じやすくなるからです。そのため、ストレス、喫煙、飲酒、肥満、塩分の摂り過ぎ、運動不足など、高血圧のリスク要因となることには注意が必要です。

編集部

ほかには、どんな人が気をつける必要がありますか?

和久井先生

加齢とともに大動脈解離の発症も増えており、大動脈解離の発症が多い年齢は男女とも70代とされています。ただし、40~50代で発症することも多く、ストレスを抱えていて慢性的に睡眠が不足している、働き盛りの中年男性にも多くみられる印象があります。若いからといって油断することはできません。

編集部

ほかにも注意点はありますか?

和久井先生

一般に、夏より冬に発症しやすいとされています。また、寒暖差が激しい時期にも多く発症すると言われています。

※この記事はMedical DOCにて【「急性大動脈解離」の前兆を医師が解説 初期症状なしで突然発症することも? 原因と治療法も紹介】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

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