【闘病】「精巣がん」で睾丸は握り拳まで腫れ上がり摘出 『子どもができないかも…』

【闘病】「精巣がん」で睾丸は握り拳まで腫れ上がり摘出 『子どもができないかも…』

定期的に自身の身体をチェックすることを忘れないでほしい

編集部

現在の体調や生活などの様子について教えてください。

はらさん

髪が生え揃わない、手足の感覚や嗅覚の低下、息切れしやすいなどの後遺症は残っていますが、闘病中に出会った趣味により、さらに人との繋がりの輪が広がって、よりイキイキと元気に生活を送っています。抗がん剤治療中に肺塞栓症を発症してしまったため、現在は1日1回、薬(リクシアナ)を服用しています。

編集部

あなたの病気を意識していない人に一言お願いします。

はらさん

誰もががんになる可能性があります。自分は大丈夫だと他人事に考えず、検診など定期的にご自身の身体をチェックすることを忘れないでください。そして、基本的なことかもしれませんが、日々の睡眠や食生活など、「身体に負担をかけない」「身体を大切にする」といった生活を心掛けることが大切だと感じています。

編集部

医療従事者に望むことはありますか?

はらさん

望むことという話ではないですが、入院治療することになった病院で入院前、医師に将来の子ども(妊娠・出産)について相談した際、「心配する必要はない」と言われたものの、入院までのわずかな期間で、念のため近くの産婦人科へ行き精子凍結保存をしました。抗がん剤治療の影響で、現在は自然な流れでパートナーとの間に子どもを授かることが難しくなってしまったため、保存しておいて良かったと感じています。また、前向きな気持ちで治療に向き合っていましたが、初めてのがん治療はやはり不安だらけでした。患者の話をもう少し聞いていただけたら嬉しいです。

編集部

最後に、読者に向けてのメッセージをお願いします。

はらさん

がんになるとどうしても落ち込むと思いますが、前向きに向き合えたら良い方向へ進めると思います。現代は、二人に一人ががんになると言われている時代です。一見しただけではわかりませんが、意外とがん治療と向き合っている人は多いです。実際に、自分の身近にもがんと向き合っている人がたくさんいました。自分だけではないと気付くことができると、とても心強いです。

編集部まとめ

ご結婚されて半年での病気発覚で、はらさんはもちろんのこと、奥さまも不安だったと思いますが、インタビューを通してご夫婦で力を合わせて病気を乗り越えられたのだと感じました。そして、はらさんもおっしゃられていましたが、自分の体に異変を感じたら、過信せずに早めに病院を受診するようにしましょう。

なお、Medical DOCでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。

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