監修医師:
中路 幸之助(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
猫ひっかき病の概要
猫ひっかき病は、猫のひっかきや噛み傷を通じてバルトネラ菌(Bartonella henselae)という細菌が感染する病気で、主に小児や高齢者などがかかりやすいとされています。
猫ひっかき病になると、始めは感染部位に痛みを伴う赤い斑点や膿を含む小さな腫れ、発熱、リンパ節の腫大が引き起こされます。
症状は軽いケースが多いですが、まれに網膜炎や脳炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
猫ひっかき病の原因
猫ひっかき病の主な原因は、バルトネラ菌にノミなどで感染した猫にひっかかれることです。
猫ひっかき病の感染源となる猫は、屋外で過ごす時間の長い猫や、野良猫など、特に免疫力の弱い1歳未満の子猫が多いです。
猫の爪や歯に付着したバルトネラ菌が、直接的な接触やひっかき傷、噛み傷などによって人間に感染します。
配信: Medical DOC