大腿骨頭壊死の前兆や初期症状について
大腿骨骨頭壊死は骨頭が壊死しただけの状態では症状を感じにくいこともあり、骨壊死の発生から遅れて症状を自覚する人もいます。
壊死した場所が潰れたとき(圧潰)に症状が出るため、急に痛みを感じる点が特徴です。
必ずしも股関節周辺の痛みとして出現するとは限らず、腰痛や臀部(でんぶ)の痛み、膝の痛みとして感じる場合もあります。
初発の痛みは数週間の安静により軽快し、再び痛みを感じたときにはすでに圧潰が進んでいるケースもあるため、これらの症状を見逃さないようにしましょう。
大腿骨頭壊死の検査・診断
大腿骨骨頭壊死の主な検査方法は以下のとおりです。
画像検査(レントゲン検査・MRI検査・CT検査)
骨シンチグラフィー
レントゲン検査やMRI検査、CT検査などの画像検査は大腿骨骨頭壊死を調べるための基本的な検査です。
レントゲン検査では骨の形状や位置の確認ができ、MRI検査やCT検査では壊死や陥没の程度、範囲などをより詳細に調べられます。
骨シンチグラフィーとは微量の放射性物質を含む薬剤を使用し、専用のカメラで骨の状態を撮影する検査です。
病変が起きている部位に放射性物質が集まるため、比較的広めの範囲を観察できます。
大腿骨頭壊死の診断は複数の検査結果を総合的に評価しておこないます。
初期の大腿骨頭壊死は症状が軽い場合があり、状態が悪化してから発見されることも少なくありません。
ステロイドの服用やアルコールの過剰摂取、その他にも大腿骨骨頭壊死と疑わしい場合は早めに医療機関を受診し適切な検査を受けることが重要です。
配信: Medical DOC