E型肝炎の前兆や初期症状について
15~60日前後の潜伏期間の後、発熱や倦怠感、筋肉痛といった全身症状、吐き気・嘔吐、食欲不振、腹痛などの消化器症状、皮疹をともなう急性肝炎を発症します (参考文献 1, 2)。
急性肝炎の症状として褐色尿や黄疸がでることもあります (参考文献 2)。
免疫不全状態にある方や妊婦では重症化することが多く、妊婦では劇症肝炎の発症率が高く、致死率は 20% とされています (参考文献 1, 2) 。
1~2カ月以内の海外渡航歴やジビエ料理の喫食歴のある方で、気になる症状がある場合は、お近くの内科を受診しましょう。この際に海外渡航歴やジビエ料理のことを忘れずに伝えていただけると、診断に結び付きやすいです。
E型肝炎の検査・診断
E型肝炎感染リスクの高い背景のある人に先述の症状がある場合、血液中のE型肝炎に特異的な免疫グロブリンの数値を確認したり、PCR検査をすることでE型肝炎の感染があるか確認します (参考文献 2)。
そのほかにも肝臓関連のマーカーの推移を確認して、肝障害の程度や悪くなっていないかの評価をしていきます (参考文献 2) 。
配信: Medical DOC