五感を鍛えるにはアレが有効だった!集中力や運動能力をあげるには…

五感を鍛えるにはアレが有効だった!集中力や運動能力をあげるには…

第3回 子どもの才能を伸ばすメソッド
子どもの五感を鍛えるには、どうしたらいいの? そんな疑問に育脳演技トレーナーの藤家さっこさんがアドバイス。日常生活や遊びなど、身近なところにヒントがありそうです。

子どもの集中力をあげる方法

五感とはご存じ 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚のこと。人間の五感は、胎児のときに原形が形成されますが、最初に発達するのは触覚。指をしゃぶる感覚やお母さんに抱きしめられるぬくもりが脳に伝わり、脳が指令を出す…をくりかえしながら、脳の神経回路が発達していきます。人間は、五感の発達によって脳も発達していくのです。

私たち人間は、情報の8~9割を視覚から得ているといわれています。朝起きて朝日を浴びる、着替える、顔を洗う、朝ごはんのにおい、歯を磨く…。普段の生活でもふんだんに視覚以外の感覚も使って生活しているのに、なかなかそこに着目しません。意識的にどの感覚を使っているのか気をつけてみてください。その感覚を使うときは、集中しないと感じられないはずです。

五感が敏感だと言葉の影に隠された感情や雰囲気も察知できるので、人とのコミュニケーションにも役立ちます。脳も活性化され、直感も磨かれますし、いいことづくしです。

五感を磨く方法は?

ではどうやったら子どもの五感は磨かれるのでしょう?
てっとり早いのは外遊びです。昔の子どもはよく外で遊び、どろんこにまみれたり、自然のなかで遊んだりすることで、危険なことも含めて自然からいろいろな知恵を授かりました。遊びを考えることで創造力を、友達と遊ぶことでコミュニケーション能力、体力などを身につけていました。風を感じたり、土や昆虫や草花に触れたりと、外遊びは身体も脳も五感もフルに使います。

五感が鍛えられると、コミュニケーションや勉強だけでなく、スポーツにも役立ちます。
例えばサッカー。どこからパスが来るか、敵チームの選手は、また味方の選手はどこらへんにいるか、それぞれの動きはどう出るか…。ボールを蹴りながら、走りながら、選手たちのかけ声を聞きながらもいろいろな感覚を研ぎ澄まさなければなりません。他のスポーツでも、野球にしても柔道にしても、感覚を研ぎ澄ます、という力は必要です。

私は演技レッスンのなかで子どもたちの五感を鍛え、脳の仕組みを使った訓練をしていますが、子どもたちは勉強もできますし、反射神経も良くなるので、スポーツもできる子が多いです。

家庭でも食事の際、料理の材料や調味料を当てるゲームをしたり、お風呂で背中に文字を書いて当てっこしたり、音を聞き分けたり…。五感を意識するということを普段の生活のなかでもぜひ取り入れてみてください。

監修・文/藤家さっこ イラスト/こさかいづみ

プロフィール

藤家さっこ
藤家さっこ
育脳演技トレーナー
人間の生理・心理に基づいた、従来とはちがう演技レッスンで、ミュージカル『アニー』のアニー役を2年連続輩出するなど、ドラマに映画に芸能界で活躍する子役・俳優を多数輩出! 子どもの才能を伸ばす、その独特の演技メソッドは、理にかなっていると、世界的脳外科医・林成之先生に認められ、演技と脳科学で親子ともに育つ共育にも力を注いでいる。
人間の生理・心理に基づいた、従来とはちがう演技レッスンで、ミュージカル『アニー』のアニー役を2年連続輩出するなど、ドラマに映画に芸能界で活躍する子役・俳優を多数輩出! 子どもの才能を伸ばす、その独特の演技メソッドは、理にかなっていると、世界的脳外科医・林成之先生に認められ、演技と脳科学で親子ともに育つ共育にも力を注いでいる。