東京・大塚駅に直結している「アトレヴィ大塚」に入っている「ユニクロ」の店長・高橋昂平容疑者(35)が、今年7月に自身が店長を務める店舗で、女子中学生(15)の着替えをスマートフォンで撮影したなどとして、性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで逮捕された。
10月31日に逮捕を発表した警視庁によると、高橋容疑者は試着室のカーテンや扉の下にある隙間にスマホをかざし、中にいる女性客に気づかれないよう犯行に及んでいたという。
押収されたスマートフォンには、店内で撮影されたとみられる2~3秒間の動画が40本以上残されていて、ほかにも電車内などで盗撮したとみられる動画も見つかったというから、盗撮はもはや病気と呼べるだろう。
未成年者の下着が見たいと思う気持ちがすでに「気持ち悪い」のだが、それを実行に移す行為に対しては厳罰化が必要なのだろうか。
たとえ厳罰化してもやめずに挑む盗撮犯が後を絶たない気もするから、もっと良い方法が考えればあるはずだ。ネット上に「もうユニクロで試着できない!」という声が続出するのは当然だろう。しかし不買運動を叫ぶ声はなく、中には「今度からメガネとマスクで顔を隠してから試着室に入る」という本末転倒なコメントもあるほどだ。
「盗撮は犯罪である」ことが「なんとなく悪いこと」としか実感できない人が多いのは、誰もがカメラ機能付きのスマートフォンを当たり前のように持つようになったからだろう。便利な生活を手に入れた代わりに失ったものは、意外と大きい。
ネット上にはこの事件に対し「世も末」「男の欲望が恐ろしい」「男を見たら性犯罪者と思え」「盗撮犯のおでこに『盗撮』の刺青を入れろ!」といった声があがっているが、誰もが自分の身は自分で守るのだと気を引き締め直してほしい。
(森山いま)
配信: アサジョ
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